2008年04月25日
日帰りクエスト
かの「スレイヤーズ!」で有名な神坂一著作「日帰りクエスト
」です。
但し、このリンク先は、故あってコミック版1巻です。ゴメンナサイ。
何の変哲もない女子高生エリが、ひょんなことから異世界に召喚されたことから、物語は始まります。
エリが召喚された世界は、人と竜人の間で戦争が繰り返されています。エリは、人間側の助っ人として召喚されたのです。
しかしエリは、いたって普通の女子高生。ファインセル(人の王国です)側の思惑なんて何のその、自由気ままにファインセル観光を楽しむのです。自分を召喚した魔道士に、「毎週日曜朝10時になったら召喚しろ」と約束させて。
日帰りというのは、そういうことです。
さすが神坂一、娯楽小説を書かせたら天下逸品です。
エリの成長や現代に対する警告など、なかなかおカタイ部分もありますが、そういうのも全部ひっくるめて、このシリーズは”娯楽”のための小説です。エリによって描かれるファインセルの暮らし、竜人の暮らし、戦闘、エリの機転、とにかく何もかもが面白い。一冊の分量も、長くもなく短くもなく、ちょっとしたひと時に読めること請け合いです。
古本屋に行けば、多分ありますよ。
但し、このリンク先は、故あってコミック版1巻です。ゴメンナサイ。
何の変哲もない女子高生エリが、ひょんなことから異世界に召喚されたことから、物語は始まります。
エリが召喚された世界は、人と竜人の間で戦争が繰り返されています。エリは、人間側の助っ人として召喚されたのです。
しかしエリは、いたって普通の女子高生。ファインセル(人の王国です)側の思惑なんて何のその、自由気ままにファインセル観光を楽しむのです。自分を召喚した魔道士に、「毎週日曜朝10時になったら召喚しろ」と約束させて。
日帰りというのは、そういうことです。
さすが神坂一、娯楽小説を書かせたら天下逸品です。
エリの成長や現代に対する警告など、なかなかおカタイ部分もありますが、そういうのも全部ひっくるめて、このシリーズは”娯楽”のための小説です。エリによって描かれるファインセルの暮らし、竜人の暮らし、戦闘、エリの機転、とにかく何もかもが面白い。一冊の分量も、長くもなく短くもなく、ちょっとしたひと時に読めること請け合いです。
古本屋に行けば、多分ありますよ。
2008年04月12日
真・女神転生 エル・セイラム
「真・女神転生―エル・セイラム
」という小説シリーズを紹介します。
ライトノベル祭りですね、最近(笑)
昔のライトノベルは、結構いいものあるんですよ。最近のも、もちろんいいものありますが。何がいいのか悪いのかは、個人の好みですしね。
SFCソフト「真・女神転生」シリーズは、小説「女神転生」が原作になっています。その原作者が、ゲーム版「真・女神転生」シリーズの発売を受けて、新しく書き下ろしたのが、今回紹介する「エル・セイラム」シリーズなのです。
女神転生シリーズの持つ、混沌とした世界観、神も悪魔も日本古来の神も、世界の宗教ごちゃまぜの登場人物たち、そして主人公の無力さ、ヒトの無力さ、ヒトの可能性……主人公玲子はこれでもかと悲惨な目に遭うのですが、その中でも気高く強く生きようとする彼女の姿には好感を持てます。
敵の暗躍も気になりますしね。
そして今回のキーワードは、どうやら”水”のようです。舞台となる吉祥寺は、水脈的に東京の中心地であり、それゆえ邪悪なる水神バールが復活したのだと……。バールが本当に邪悪なのかどうかは、読み進めていかないと判らないのですけどね。そこはそれ、そういうのも女神転生の面白さと思えば(笑)
ライトノベル祭りですね、最近(笑)
昔のライトノベルは、結構いいものあるんですよ。最近のも、もちろんいいものありますが。何がいいのか悪いのかは、個人の好みですしね。
SFCソフト「真・女神転生」シリーズは、小説「女神転生」が原作になっています。その原作者が、ゲーム版「真・女神転生」シリーズの発売を受けて、新しく書き下ろしたのが、今回紹介する「エル・セイラム」シリーズなのです。
女神転生シリーズの持つ、混沌とした世界観、神も悪魔も日本古来の神も、世界の宗教ごちゃまぜの登場人物たち、そして主人公の無力さ、ヒトの無力さ、ヒトの可能性……主人公玲子はこれでもかと悲惨な目に遭うのですが、その中でも気高く強く生きようとする彼女の姿には好感を持てます。
敵の暗躍も気になりますしね。
そして今回のキーワードは、どうやら”水”のようです。舞台となる吉祥寺は、水脈的に東京の中心地であり、それゆえ邪悪なる水神バールが復活したのだと……。バールが本当に邪悪なのかどうかは、読み進めていかないと判らないのですけどね。そこはそれ、そういうのも女神転生の面白さと思えば(笑)
2008年04月10日
永遠のフィレーナ
首藤剛志著作「永遠のフィレーナ
」です。シリーズもので、9巻まであります。完結しています。
古きよき時代のファンタジー小説だと思います。
主人公フィレーナは、命をかけて戦う奴隷・バトラーです。バトラーは、一般民の娯楽のために戦い、負ければ死が待っています。物語は、フィレーナがバトルショーに初登場するところから始まります。しかし、フィレーナは実は女の子。女のバトラーは許されないので、フィレーナは自分を男と偽ってバトルショーに挑みます。
なぜフィレーナは女であることを隠してまで、バトラーとして育てられたのか。それには、彼女の出生にまつわる大きな秘密が絡んでいます。やがてその秘密--自分が、帝国に滅ぼされた国の生き残りであること--を知ったフィレーナは、ひょんなことから”妻”になったリラや他の仲間たちとともに、都市から逃げ出します。
そんな、物語です。
わくわくしてきませんか?
残念ながら1巻は、地方都市から脱出できたところで終わってしまいます。
しかし、一気に読み進めてしまいました。とにかく、何かが起こるのです。バトルショーで勝ち抜いても、帝国民を楽しませるためだけに師匠と戦わせられたり、会ったことのない兄といきなり戦わせられたり、別の帝国民から声をかけられたり、奴隷の女に命を狙われたり……。
そんな中、リラとのひとときは、数少ないフィレーナの安らぎのときに思えます。リラは本当はフィレーナの妻ではないけれど、でも、二人のやりとりは、まるで本物の若夫婦みたいです。
フィレーナが無事に悲願を達成したとき、リラとの関係がどうなるか、楽しみです。
この物語、最近のライトノベルには冒険やわくわくが足りない、と思ってる方に、かなりお勧めです。
古きよき時代のファンタジー小説だと思います。
主人公フィレーナは、命をかけて戦う奴隷・バトラーです。バトラーは、一般民の娯楽のために戦い、負ければ死が待っています。物語は、フィレーナがバトルショーに初登場するところから始まります。しかし、フィレーナは実は女の子。女のバトラーは許されないので、フィレーナは自分を男と偽ってバトルショーに挑みます。
なぜフィレーナは女であることを隠してまで、バトラーとして育てられたのか。それには、彼女の出生にまつわる大きな秘密が絡んでいます。やがてその秘密--自分が、帝国に滅ぼされた国の生き残りであること--を知ったフィレーナは、ひょんなことから”妻”になったリラや他の仲間たちとともに、都市から逃げ出します。
そんな、物語です。
わくわくしてきませんか?
残念ながら1巻は、地方都市から脱出できたところで終わってしまいます。
しかし、一気に読み進めてしまいました。とにかく、何かが起こるのです。バトルショーで勝ち抜いても、帝国民を楽しませるためだけに師匠と戦わせられたり、会ったことのない兄といきなり戦わせられたり、別の帝国民から声をかけられたり、奴隷の女に命を狙われたり……。
そんな中、リラとのひとときは、数少ないフィレーナの安らぎのときに思えます。リラは本当はフィレーナの妻ではないけれど、でも、二人のやりとりは、まるで本物の若夫婦みたいです。
フィレーナが無事に悲願を達成したとき、リラとの関係がどうなるか、楽しみです。
この物語、最近のライトノベルには冒険やわくわくが足りない、と思ってる方に、かなりお勧めです。
2007年12月03日
新本格魔法少女りすか
"やがて世界を幸せにする男"キズタカと、"赤き時の魔女"りすかの、魔法をめぐる冒険と戦いの物語。それが、「新本格魔法少女りすか
」なのです。
世の中を醒めた目で見、"他"を駒としてのみ見る主人公キズタカの一人称で物語りは綴られています。
キズタカの、傲慢で、冷静で、的を射た心理描写は、あるいは読む人を選ぶのかも知れません。私は、好きです。徹底的に冷徹になろうとして、なれるのに、なれない、そんな彼が好きです。あれで10歳だというのだから、怖いですけどね。実際にあんなのいたら嫌ですけどね。
魔法の設定や、それに絡んだ世界設定も好きですね。もっとも、舞台は日本なのですが。属性や種類、魔法使いの称号、魔法使いの住む長崎とそれ以外を隔てている城門、『魔法使い』使い、そして『ニャルラトテップ』……章立てで構成されている物語であり、第一章を読み終わる頃には、もう物語りに引き込まれていました。
どんでん返しも、キズタカの機転も、彼らに襲い掛かる運命も、何もかもが面白い物語です。
世の中を醒めた目で見、"他"を駒としてのみ見る主人公キズタカの一人称で物語りは綴られています。
キズタカの、傲慢で、冷静で、的を射た心理描写は、あるいは読む人を選ぶのかも知れません。私は、好きです。徹底的に冷徹になろうとして、なれるのに、なれない、そんな彼が好きです。あれで10歳だというのだから、怖いですけどね。実際にあんなのいたら嫌ですけどね。
魔法の設定や、それに絡んだ世界設定も好きですね。もっとも、舞台は日本なのですが。属性や種類、魔法使いの称号、魔法使いの住む長崎とそれ以外を隔てている城門、『魔法使い』使い、そして『ニャルラトテップ』……章立てで構成されている物語であり、第一章を読み終わる頃には、もう物語りに引き込まれていました。
どんでん返しも、キズタカの機転も、彼らに襲い掛かる運命も、何もかもが面白い物語です。
2007年10月11日
カウス・ルー大陸史 空の牙
私がライトノベルに嵌ったきっかけの一冊です。「嵐が姫―カウス・ルー大陸史・空の牙〈風雷篇〉
」。「カウス・ルー大陸史・空の牙」というシリーズの四巻であり、一巻は「誘いの刻
」です。
陶器人形を繰り出す《陽使》との戦いを描いたヒロイックファンタジーです。
カウス・ルー編、セラニア編、カウス・ルー編の三部構成になってます。異端の姿で生まれた公女・遠緒呼が主人公。まっすぐで気性の激しく強い彼女ですが、彼女を待ち受ける運命は、そんな彼女もくじけかけるような苛烈なものです。彼女の正体とか、宿敵ザカードの過去、真の人と《陽使》との子の存在など、読めば読むほど謎が深まり、また、同時に様々な真実が語られていくのが好きでした。物語そのものにのめりこみましたし、特徴ある文章の綴り方からは、私が文章を書く上で大きな影響を与えられたと思います。
古本屋とか行けば、それなりに揃うと思います。足りない分はAmazonとかで買ってみるといいです。
陶器人形を繰り出す《陽使》との戦いを描いたヒロイックファンタジーです。
カウス・ルー編、セラニア編、カウス・ルー編の三部構成になってます。異端の姿で生まれた公女・遠緒呼が主人公。まっすぐで気性の激しく強い彼女ですが、彼女を待ち受ける運命は、そんな彼女もくじけかけるような苛烈なものです。彼女の正体とか、宿敵ザカードの過去、真の人と《陽使》との子の存在など、読めば読むほど謎が深まり、また、同時に様々な真実が語られていくのが好きでした。物語そのものにのめりこみましたし、特徴ある文章の綴り方からは、私が文章を書く上で大きな影響を与えられたと思います。
古本屋とか行けば、それなりに揃うと思います。足りない分はAmazonとかで買ってみるといいです。
2007年04月25日
小説ドラゴンクエストⅤ
「小説ドラゴンクエスト5―天空の花嫁
」をご紹介。SFCソフト「ドラゴンクエストⅤ」のノベライズです。
何が楽しいって、モンスターたちが生き生きと描かれていることですね。
ドラキーのドラちゃん、腐った死体のスミス、キラーパンサー……人間の仲間も加わっての大所帯ですが、緊迫した旅とは裏腹に、愉快な会話が繰り広げられています。また、スライムナイトのピエールに秘められた"騎士"の物語も好きです。というか、ドラクエシリーズのモンスターの中で一番スライムナイトを好きになったきっかけが、この本です。
また、上記のリンクは第2巻へのものです。全部で3巻あるのですが、2巻を選んだのは、一番モンスターたちの様子が素敵に描かれているからです。また、ドラクエで唯一の結婚イベントも、この巻での出来事です。ルドマン氏が主人公リュカたちと、自分の娘フローラたち、二組の結婚式を同時に執り行った場面は、かなりのお気に入りです。
やっぱドラクエいいですね。
何が楽しいって、モンスターたちが生き生きと描かれていることですね。
ドラキーのドラちゃん、腐った死体のスミス、キラーパンサー……人間の仲間も加わっての大所帯ですが、緊迫した旅とは裏腹に、愉快な会話が繰り広げられています。また、スライムナイトのピエールに秘められた"騎士"の物語も好きです。というか、ドラクエシリーズのモンスターの中で一番スライムナイトを好きになったきっかけが、この本です。
また、上記のリンクは第2巻へのものです。全部で3巻あるのですが、2巻を選んだのは、一番モンスターたちの様子が素敵に描かれているからです。また、ドラクエで唯一の結婚イベントも、この巻での出来事です。ルドマン氏が主人公リュカたちと、自分の娘フローラたち、二組の結婚式を同時に執り行った場面は、かなりのお気に入りです。
やっぱドラクエいいですね。
2007年04月07日
佐賀のがばいばあちゃん
「佐賀のがばいばあちゃん
」をご紹介。文庫本です。
まあ、有名ですよね。
映画化もドラマ化もされた「佐賀のがばいばあちゃん」の原作です。
おもしろかったですね。なんと言うか、どこまでも元気で愉快・痛快ながばいばあちゃんが素敵すぎです。主人公との掛け合いには何度も吹き出しました。それでいて、読み終えるとどこかほのぼのした雰囲気に包まれています。この読後感も好きです。
小説としては、かなり読みやすい部類に入るかと。
まあ、有名ですよね。
映画化もドラマ化もされた「佐賀のがばいばあちゃん」の原作です。
おもしろかったですね。なんと言うか、どこまでも元気で愉快・痛快ながばいばあちゃんが素敵すぎです。主人公との掛け合いには何度も吹き出しました。それでいて、読み終えるとどこかほのぼのした雰囲気に包まれています。この読後感も好きです。
小説としては、かなり読みやすい部類に入るかと。
2007年04月01日
ポケットモンスター The Animation
「ポケットモンスター The Animation〈VOL.1〉旅立ち
」。The Animationという副題からも判るように、アニメのポケモンのノベライズです。
ストーリーはアニメのそのまんまなんですけど。
地の文というか、ポケモン世界の実情とかシステムとかが書かれているのがおもしろいです。事務リーダーの意外な苦しい生活とか、医者や警官に男がいない理由とか。そして各章の最後には、モンスターボールの開発秘話とか、創世におけるポケモンの不思議とか、ゲームやアニメだけでは語られない部分を知ることができます。二巻
ではムサシの過去を少しだけうかがい知ることもできました。
ストーリー以外の部分を、ついついじっくり読み込んでしまいましたね。10歳で将来の方向性を決めなければならないということ、結構シビアだなと思ったり。
ポケモン世界の奥深さを知りたい方に。
ストーリーはアニメのそのまんまなんですけど。
地の文というか、ポケモン世界の実情とかシステムとかが書かれているのがおもしろいです。事務リーダーの意外な苦しい生活とか、医者や警官に男がいない理由とか。そして各章の最後には、モンスターボールの開発秘話とか、創世におけるポケモンの不思議とか、ゲームやアニメだけでは語られない部分を知ることができます。二巻
ストーリー以外の部分を、ついついじっくり読み込んでしまいましたね。10歳で将来の方向性を決めなければならないということ、結構シビアだなと思ったり。
ポケモン世界の奥深さを知りたい方に。
2007年03月01日
学校一のいたずらっ子エリザベス
本をご紹介。「学校一のいたずらっ子エリザベス」です。なんと、Amazonの在庫どころか、商品の目録としても存在していなかった本です。どれだけ古い&マイナーなんだって話ですよね?
これは、とんでもないわがままな、でも根は優しく頭もよいエリザベスが繰り広げる騒動の物語です。
エリザベス本人やリタ、ジョーンなど、魅力的なキャラクターは沢山います。しかし何より誰よりも、物語の舞台であるホワイトリーフ学園に惹かれました。完全寮制のこの学園は、授業のないときならば、何をしても自由!スポーツに興じるもよし、音楽室でピアノを弾くもよし!お小遣いは毎週供給されて、その範囲ならば何を買ってもよいし、欲しいものが高くて買えなくても、他の生徒の許可さえ取れればそれを買うだけのお金が貰える。これを初めて読んだのは小学校のときでしたが、この学園にはかなり憧れたものでした。
古本屋なら……見つかるでしょうか。あるいは。
これは、とんでもないわがままな、でも根は優しく頭もよいエリザベスが繰り広げる騒動の物語です。
エリザベス本人やリタ、ジョーンなど、魅力的なキャラクターは沢山います。しかし何より誰よりも、物語の舞台であるホワイトリーフ学園に惹かれました。完全寮制のこの学園は、授業のないときならば、何をしても自由!スポーツに興じるもよし、音楽室でピアノを弾くもよし!お小遣いは毎週供給されて、その範囲ならば何を買ってもよいし、欲しいものが高くて買えなくても、他の生徒の許可さえ取れればそれを買うだけのお金が貰える。これを初めて読んだのは小学校のときでしたが、この学園にはかなり憧れたものでした。
古本屋なら……見つかるでしょうか。あるいは。
2007年02月19日
プリズンホテル
「プリズンホテル 夏
」をご紹介。このリンクはシリーズ一巻目へのものですが。
ヤクザの出てくる物語です。ヤクザと、情緒不安定な天才作家と、美貌の不幸女お清の出てくる物語です。
「奥湯元あじさいホテル」で繰り広げられる様々な物語。「血のマリア」と呼ばれる凄腕女医が来たり、かつて主人公を捨てた母親が普通にいたり、ヤクザご一行様と警察ご一行様が同じ日に宿泊したり。コミカルな中に、ほろりとする場面があるのは、やはり浅田次郎作品であるから。
まあ、私が一番好きなのは、登場人物たちの言葉なんですけどね。隠語も少しはありますが、むしろ、言葉の言い回しとか、言い方とか、そういうのが好きです。
ちなみに私は「プリズンホテル 冬
」と「プリズンホテル 春
」が好きですけど。
ヤクザの出てくる物語です。ヤクザと、情緒不安定な天才作家と、美貌の不幸女お清の出てくる物語です。
「奥湯元あじさいホテル」で繰り広げられる様々な物語。「血のマリア」と呼ばれる凄腕女医が来たり、かつて主人公を捨てた母親が普通にいたり、ヤクザご一行様と警察ご一行様が同じ日に宿泊したり。コミカルな中に、ほろりとする場面があるのは、やはり浅田次郎作品であるから。
まあ、私が一番好きなのは、登場人物たちの言葉なんですけどね。隠語も少しはありますが、むしろ、言葉の言い回しとか、言い方とか、そういうのが好きです。
ちなみに私は「プリズンホテル 冬
2007年02月06日
アダルシャンの姫君
「アダルシャンの花嫁
」です。文庫本です。ついでに言うならば、ライトノベルです。
ユスティニアが可愛いです。
この姫君、まだ弱冠10歳なのに、ちゃんと「お姫様」なのです。誇り高くて尊大な、なるほど、由緒正しい大国の姫君です。でも、やっぱり10歳で、木に登りたがったり、自分つきの騎士を兄のように慕っていたり……10歳らしからぬ尊大さの中にたまに垣間見える、10歳の女の子らしい仕草に、ほっとしたり。余計に可愛く見えたりもしますし。
ユスティニアのギャップを楽しみませう♪
ユスティニアが可愛いです。
この姫君、まだ弱冠10歳なのに、ちゃんと「お姫様」なのです。誇り高くて尊大な、なるほど、由緒正しい大国の姫君です。でも、やっぱり10歳で、木に登りたがったり、自分つきの騎士を兄のように慕っていたり……10歳らしからぬ尊大さの中にたまに垣間見える、10歳の女の子らしい仕草に、ほっとしたり。余計に可愛く見えたりもしますし。
ユスティニアのギャップを楽しみませう♪
2007年02月02日
女王陛下のドキドキ大作戦
「女王陛下のドキドキ大戦争
」。「イサベル姫、駆落!」と同じ人が書いた小説です。ライトのベルですけどね。
これは、一応3巻構成になっています。
魏・呉・蜀時代の中国大陸をイメージして書いた作品らしいですが、出てくるキャラの個性的なことといったら!年端もいかぬ少女たちは、しかし、クセのあるつわものばかり。振り回される主人公アグネスがちょっと可愛そうになってきますけど……そこはご愛嬌、というやつでしょうか。
いきなり主人公が財務卿に任命されるところから始まるのですが、のんびり屋の女王や、わがまま軍師とともに繰り広げる物語。テンポもよいので、きっと、さくさく読めますよ。
……古本屋でないと、ちょっと手に入れにくいかも知れませんが……。
これは、一応3巻構成になっています。
魏・呉・蜀時代の中国大陸をイメージして書いた作品らしいですが、出てくるキャラの個性的なことといったら!年端もいかぬ少女たちは、しかし、クセのあるつわものばかり。振り回される主人公アグネスがちょっと可愛そうになってきますけど……そこはご愛嬌、というやつでしょうか。
いきなり主人公が財務卿に任命されるところから始まるのですが、のんびり屋の女王や、わがまま軍師とともに繰り広げる物語。テンポもよいので、きっと、さくさく読めますよ。
……古本屋でないと、ちょっと手に入れにくいかも知れませんが……。
2007年01月22日
ねじまき鳥クロニクル
続いて続き物を。村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル
」です。ちなみにこのリンクは文庫版の第一巻「泥棒かささぎ編」へのものです。
猫がいなくなって、不思議な人が現れて、クミコがいなくなる。
繰り返されるはずだった日常が、少しだけずれて、静かに、確実に、狂っていく。それを象徴するかのように、主人公の周りには奇怪な人が集まり、変なことが起きる。そしてそれに隠れている大きな敵。でも、その存在は、主人公より圧倒的に強く、有利な立場に立っているはずなのに、主人公をおそれている。
そこにありそうな日常の中で起きる、非日常的な出来事。心が作る世界。1mmにも満たないような薄い皮で隔てられていた、「"いつも"と違う"いつも"」・・・・・・ちょっと世界観を掴むまでに時間が掛かりますが、つかみさえすれば、あとは、物語の方から読者を引き込みます。
全部で3巻構成で、とても長い物語なのに、あっという間に読み切ってしまうでしょう。そして、一度読み終わって、大筋を掴んでから、もう一度、今度は腰を据えてじっくりと味わって下さい。文章の中に潜まれる小さな、けれども重要な複線に気づき、ニヤリとできるでしょう。
一冊で(正確には三冊ですが)二度楽しめる、それがこの「ねじまき鳥クロニクル」です。
運がよければ、図書館とかにも普通にありますよ。きっと。
猫がいなくなって、不思議な人が現れて、クミコがいなくなる。
繰り返されるはずだった日常が、少しだけずれて、静かに、確実に、狂っていく。それを象徴するかのように、主人公の周りには奇怪な人が集まり、変なことが起きる。そしてそれに隠れている大きな敵。でも、その存在は、主人公より圧倒的に強く、有利な立場に立っているはずなのに、主人公をおそれている。
そこにありそうな日常の中で起きる、非日常的な出来事。心が作る世界。1mmにも満たないような薄い皮で隔てられていた、「"いつも"と違う"いつも"」・・・・・・ちょっと世界観を掴むまでに時間が掛かりますが、つかみさえすれば、あとは、物語の方から読者を引き込みます。
全部で3巻構成で、とても長い物語なのに、あっという間に読み切ってしまうでしょう。そして、一度読み終わって、大筋を掴んでから、もう一度、今度は腰を据えてじっくりと味わって下さい。文章の中に潜まれる小さな、けれども重要な複線に気づき、ニヤリとできるでしょう。
一冊で(正確には三冊ですが)二度楽しめる、それがこの「ねじまき鳥クロニクル」です。
運がよければ、図書館とかにも普通にありますよ。きっと。
2007年01月22日
ぼくの女神さま
「ぼくの女神さま―わたしの勇者さま外伝
」。いきなり外伝を紹介するなって?気のせいですよ。
これは、まったくの異世界ルウのお姫様が日本にやってくるというものです。しかも、意図的に。日本のことを知りたくてやってくるわけです。
水道も何もないファンタジーなルウ育ちですから、シャンプーも自転車も学校も知らないわけで。一つ一つ教える過程を読んでいくと、当たり前に思っている生活の意外な一面が垣間見られます。
所々でなされるリミアの指摘の鋭さに、思わずどきっとしてみたり。
古い本ですが、機会があればどうぞ。
これは、まったくの異世界ルウのお姫様が日本にやってくるというものです。しかも、意図的に。日本のことを知りたくてやってくるわけです。
水道も何もないファンタジーなルウ育ちですから、シャンプーも自転車も学校も知らないわけで。一つ一つ教える過程を読んでいくと、当たり前に思っている生活の意外な一面が垣間見られます。
所々でなされるリミアの指摘の鋭さに、思わずどきっとしてみたり。
古い本ですが、機会があればどうぞ。
2007年01月16日
守護女神ミネルヴァ
せっかく「プリンセス・ミネルバ」を紹介したわけですし、今度はそれの小説も紹介しておきましょう。今回は、プリンセス・ミネルバシリーズの第9巻「守護女神ミネルヴァ
」を紹介します。
……なぜいきなり第9巻かって?一番好きな巻だからさ!
1~8巻を読んでいればわかるのですが、主人公のミネルバ姫、結構わが道を行くというか……わがままなお姫様です。おまけに世間知らず。でも、旅を通して徐々に成長していくんですよね。そして、秘められた資質も、どんどん開花していくわけです。
その最たるものが、今のところ最新刊でもある、この第9巻「守護女神ミネルヴァ」なのです!
小さな都市の篭城を補佐する中で、ミネルバの、統治者として相応しい優しさ、行動力、魅力、カリスマが大きく開花します。ミネルバが一番輝いている巻でもあります。第一巻時点での彼女とは、雲泥の差があります(カリスマという面では、もともと強いものを持っていたのですが)。
このシリーズの小説は、前に紹介したゲーム版の「プリンセス・ミネルバ」とはかなり筋書きが異なっています。それでも、おもしろい。ダイナスター側の動きも書かれていて、ダイナスター本人の魅力も余すところなく描かれています。
ゲーム以上に、こちらの方がオススメです。
……なぜいきなり第9巻かって?一番好きな巻だからさ!
1~8巻を読んでいればわかるのですが、主人公のミネルバ姫、結構わが道を行くというか……わがままなお姫様です。おまけに世間知らず。でも、旅を通して徐々に成長していくんですよね。そして、秘められた資質も、どんどん開花していくわけです。
その最たるものが、今のところ最新刊でもある、この第9巻「守護女神ミネルヴァ」なのです!
小さな都市の篭城を補佐する中で、ミネルバの、統治者として相応しい優しさ、行動力、魅力、カリスマが大きく開花します。ミネルバが一番輝いている巻でもあります。第一巻時点での彼女とは、雲泥の差があります(カリスマという面では、もともと強いものを持っていたのですが)。
このシリーズの小説は、前に紹介したゲーム版の「プリンセス・ミネルバ」とはかなり筋書きが異なっています。それでも、おもしろい。ダイナスター側の動きも書かれていて、ダイナスター本人の魅力も余すところなく描かれています。
ゲーム以上に、こちらの方がオススメです。
2007年01月13日
田園調布ミセス探偵局
以前(というか一昨日)、「ぶりっこ探偵」という小説をご紹介しました。今日はそれの続編、「田園調布ミセス探偵局
」をご紹介。そう、続編があったのです!ただ単にそれに驚いている、というのは……ヒミツです♪
いつの間にか、美加とシドニーが日本で暮らしている(そしてシドニーは四堂という名前を貰って帰化している!)のにまずびっくり。美加は、やっぱり日本でも探偵局を開いたりして探偵をやっているのですが、そこに学生時代の親友と、新しい高校上がりの女の子を加えての大活躍が始まります。美加を頼った人々が、普通のように美加の友人たちをも一緒に頼っているところが、好きでした。美加を信頼しているから、明らかに素人でも、その仲間達を信頼できる、と、そういうことなのでしょうか。
巻き起こる事件も、やっぱりケースの大きいものばかりです。
おもしろかったですよ?
いつの間にか、美加とシドニーが日本で暮らしている(そしてシドニーは四堂という名前を貰って帰化している!)のにまずびっくり。美加は、やっぱり日本でも探偵局を開いたりして探偵をやっているのですが、そこに学生時代の親友と、新しい高校上がりの女の子を加えての大活躍が始まります。美加を頼った人々が、普通のように美加の友人たちをも一緒に頼っているところが、好きでした。美加を信頼しているから、明らかに素人でも、その仲間達を信頼できる、と、そういうことなのでしょうか。
巻き起こる事件も、やっぱりケースの大きいものばかりです。
おもしろかったですよ?
2006年12月21日
小説ドラゴンクエスト4
「小説 ドラゴンクエスト4―導かれし者たち〈3〉
」をご紹介。
一言で説明するならば……これは、ドラゴンクエスト4の小説です。
この巻では、第五章「導かれしものたち」の物語が綴られています。
前半では、ミネア、トルネコ、ブライ、ライアンの一人称で物語が進んでいきます。そして後半では、三人称に文体を戻しての冒険譚が綴られていきます。ダンジョンや街の様子の描写、主人公たちの旅の一幕、会話、そして魔物たちの動向など、細かいところまで書き込まれていて、読み応えはばっちりです。 本当に、まるで一端の文学作品のように、緻密な描写が楽しめます。ですので、隅々まで読むのをオススメします。
また、デスピサロを倒した後のエピローグの場面が一番ぐっときました。 これは、物語全体から見れば本当に僅かな長さなのですが、それゆえに、余計に胸に残るというか……。
ぜひ、1、2巻とセットでお読みください。
一言で説明するならば……これは、ドラゴンクエスト4の小説です。
この巻では、第五章「導かれしものたち」の物語が綴られています。
前半では、ミネア、トルネコ、ブライ、ライアンの一人称で物語が進んでいきます。そして後半では、三人称に文体を戻しての冒険譚が綴られていきます。ダンジョンや街の様子の描写、主人公たちの旅の一幕、会話、そして魔物たちの動向など、細かいところまで書き込まれていて、読み応えはばっちりです。 本当に、まるで一端の文学作品のように、緻密な描写が楽しめます。ですので、隅々まで読むのをオススメします。
また、デスピサロを倒した後のエピローグの場面が一番ぐっときました。 これは、物語全体から見れば本当に僅かな長さなのですが、それゆえに、余計に胸に残るというか……。
ぜひ、1、2巻とセットでお読みください。
2006年12月12日
人知らずの森のルーナ
「人知らずの森のルーナ
」。文庫です。
人知らずの森のルーナは、魔法使い。古風な城の中で城の精霊ナノフェウスと暮らす彼女の前に、《生きていて、死んでいる者》グーリアスが現れて……。
ファンタジーです。魔法も妖魔も精霊も妖精も出てきます。ハリー・ポッターシリーズのような最近のファンタジーと異なり、この物語では「魔法」が「お手軽なもの」ではないのですよ。何もないところに火をおこしたり、髪や瞳の色を変えたり……美=恐怖の概念があったり、恐ろしい呪いがあったり…… 古めかしい、けれどそれゆえに魅力溢れるファンタジーです。
著者ゆうきりんさんの文章の綴り方も、また、素敵です。古めかしい城や、命溢れる森、船乗りたちの日常……つい文章の隅々まで読みたくなるし、読んでしまうともう、そこにはルーナたちの世界が広がっています。
かなり古い本なので、古本屋とかでないと手に入りにくいかも知れませんが、一度読んでみてください。
人知らずの森のルーナは、魔法使い。古風な城の中で城の精霊ナノフェウスと暮らす彼女の前に、《生きていて、死んでいる者》グーリアスが現れて……。
ファンタジーです。魔法も妖魔も精霊も妖精も出てきます。ハリー・ポッターシリーズのような最近のファンタジーと異なり、この物語では「魔法」が「お手軽なもの」ではないのですよ。何もないところに火をおこしたり、髪や瞳の色を変えたり……美=恐怖の概念があったり、恐ろしい呪いがあったり…… 古めかしい、けれどそれゆえに魅力溢れるファンタジーです。
著者ゆうきりんさんの文章の綴り方も、また、素敵です。古めかしい城や、命溢れる森、船乗りたちの日常……つい文章の隅々まで読みたくなるし、読んでしまうともう、そこにはルーナたちの世界が広がっています。
かなり古い本なので、古本屋とかでないと手に入りにくいかも知れませんが、一度読んでみてください。
2006年12月03日
まおうとゆびきり
向日月千春著、富士見ファンタジア文庫、「まおうとゆびきり
」
借金のカタにクールな美青年を身請けした硝子。しかしこの美青年は自らを魔王と名乗り……魔王が魔王らしくないというか、既存のファンタジーとは一風変わった魔王像がこの作品の魅力の一つです。多分。
私が気に入ったのは、セリフや地の分にふんだんに盛り込まれている小ネタです。ええ、しょうもないところを気に入ってすみません。あと、硝子独自の単位もおもしろいですね。個人的に一番のお気に入り単位は、gkです。これは、ごきぶりの黒度を1gkとしたもので、「親友だと誓い合った仲間を裏切る腹黒さ」は324gkだとか(本書6ページより)。
うっかり墨汁を零してしまった半紙とか、キャンプで煤だらけになった鍋とかは、何gkを記録するのでしょうか。硝子に訊いてみたいものです。笑顔で嘘をつくgkもついでに……なんて言ってみたり。
ちなみにこれは、シリーズもので、3巻まで出ています。
借金のカタにクールな美青年を身請けした硝子。しかしこの美青年は自らを魔王と名乗り……魔王が魔王らしくないというか、既存のファンタジーとは一風変わった魔王像がこの作品の魅力の一つです。多分。
私が気に入ったのは、セリフや地の分にふんだんに盛り込まれている小ネタです。ええ、しょうもないところを気に入ってすみません。あと、硝子独自の単位もおもしろいですね。個人的に一番のお気に入り単位は、gkです。これは、ごきぶりの黒度を1gkとしたもので、「親友だと誓い合った仲間を裏切る腹黒さ」は324gkだとか(本書6ページより)。
うっかり墨汁を零してしまった半紙とか、キャンプで煤だらけになった鍋とかは、何gkを記録するのでしょうか。硝子に訊いてみたいものです。笑顔で嘘をつくgkもついでに……なんて言ってみたり。
ちなみにこれは、シリーズもので、3巻まで出ています。
