2008年10月08日

「世界征服」は可能か?

 すっかり秋めいてきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
 秋といえば読書の秋。もっとも今の私は受験の秋なのですが……今回はこの一冊を紹介しましょう。
 「「世界征服」は可能か?」です。
 新書です。私が取り上げる本としては珍しいですね。

 内容は、タイトルの通り、世界征服が可能かどうか。
 まず、支配者には4つのタイプがあるそうです。働き者の支配者、自分の正義を押し付ける支配者、ただただ一時の快楽のみに溺れる支配者、お飾りを立てて自分は裏から世界を牛耳ろうとする支配者……それぞれの支配者の支配の特徴と、気をつける点が書かれています。著者は本気で世界征服をしたい人向けにこの本を書いていますから(笑)、親切丁寧な指摘が数多くなされているのです。
 たとえば、働き者の支配者は、部下からも慕われるけれど、すべてを自分で判断しなければいけないため、とんでもない重労働に常に晒されることになるとか。一時的な快楽タイプの支配者は、すぐに部下や被支配層から寝首をかかれるだろうとか。

 そして実際に世界征服をするために、何が必要なのかも、極めて現実的な視点から解説しています。
 まず、目的を決めること。世界を平和にしたいのか、莫大な富を手に入れたいのか、全人類に自分を神として崇めさせたいのか。
 次に、資金調達。人を雇うにも、拠点を手に入れるにも、武装するにも、先立つものはお金と、著者は説きます。最初から盗んだり強盗したりと犯罪に手を染めると、社会から要チェックを受けてしまうからだそうです。ある程度の力をつけるまでは、ごく普通に振舞わなければなりません。
 最後に、人員確保。優秀な人間を集めるか、ぼんくらを沢山集めるか。忠誠心の高そうな奴ばかり集めるのか、とにあくお金で集めるのか。

 世界征服に無事に成功したとして、支配体制の維持の仕方にも触れられています。
 そして、最後に、「世界征服とは何か」について説いています。どうやらこの部分を一番著者は伝えたかったようですね。

 もともとは講談用のネタであったからでしょうか、平易で判りやすい文章でまとめられています。普段、小説は読むけど新書はちょっと……な人にも、オススメできます。世界征服に興味のある人、「悪」に惹かれてしまう人、ちょっと手にとって見ませんか?




Posted by 美佐野 at 08:37│Comments(0)TrackBack(0)書籍/その他

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