アナザーヴィーナス

2008年05月09日

 単行本です。
 「アナザーヴィーナス」。

 これは、スクールカウンセラー香月笙子の物語です。
 こんな見事な二段構成の物語は珍しいと思います。

 最初は有沙の物語。でも彼女の問題を通し、香月は、今までの自分では考えられないような勇気を出した行動をします。それからというもの、周りの態度もすこしずづ変わってきて……。そして有沙の物語が終焉を迎えて初めて始まる笙子本人の物語。よく似た出来事、繰り返される歴史、そしてその果てに見えた光――二段構成の巧みさと、それがもたらすものに酔いしれてください。
 この物語には、読者を引き込む力があるように思います。

 個人的には、他に平沢の変化も好きでした。
 笙子や有沙に比べたら、物語の中で大したウェイトを占めているわけではありません。でも私は、読み進めていくうちに彼が少し好きになりました。


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この記事へのコメント

ktkr(汗
Posted by YOUつべ at 2008年05月12日 10:12